日本でおなじみの使い捨てライターは、東南アジアにもあります。タバコ用のいわゆる100円ライターだけでなく、「チャッカマン」と通称されるピストル型汎用ライターもありますが、最近、100円ライターと同じ形で大きさだけを3倍ないしは5倍にしたものが出てきました。これが相当の粗悪品揃いで、ベトナムやタイでは取締りにまで発展しています。

VIETJOから引用:
 ホーチミン市内で最近、通常のガスライターに比べ5倍もの大きさの巨大ガスライターが出現している。これらは中国から密輸入されたもので品質の保証はなく、消費者に被害をもたらす恐れがある。

 ふくちゃんはタイのバンコクで同様の品物を目撃していますが、やはり中国製と見られ粗悪品の可能性があるとして当然購入しませんでした。タイに至っては、実際に購入したタイ人が燃料の液化ガスに通常では考えられない悪臭がしたと通報する事態になりました。

日本語wikipediaから引用:
 気化したブタンはほぼ無色無臭であるため、煙草の香りをそこなわないとガスライターを重用する者もいる。

 100円ライターの燃料であるブタンガスから臭いが出る訳がないのに、それがしたということは、ブタンではなくLPG(液化石油ガス)など臭いのつけられた別の種類の燃料が仕込まれていた可能性があります。
 筐体の大きさが通常の5倍となると、着火に使う「フリント」と呼ばれる部品のサイズも大きくなり、その分フリントを回すのに力が要ります。タイの工業規格協会が検査したところ、通常の1.5倍の力でフリントが回らないと着火しないといいます。フリントを回すのではなく、カチッと押し下げるタイプもありますが、そちらのほうはもっと危険性が増します。
 そして着火後は多くの燃料を消費するため、容易に爆発する可能性が高いとの指摘がありました。

VIETJOから引用:
 市場管理支局は同日午後、発見した合計4,769個の中国製ガスライターが法律で取引が禁止されている商品に該当することや領収書がないことを確認、これらの商品をすべて押収し法律に従って処分することを決めた。

 ベトナムを経由してカンボジアに流れている品物ももちろんありますので、現地を旅行するバックパッカーは気をつけないといけません。面白がって買わないように! リスクを負うのはあなたです。

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