どこの世界でも、交通違反は行政罰や刑事罰が付くのが普通です。ベトナムにももちろん罰金の制度はありますが、ハノイとホーチミンシティの2大都市圏では、他の省よりも高い罰金を科そうという政策が検討され、このたび交通運輸省から発表されました。
VIETJOから引用:
グエン・ホン・チュオン交通運輸次官は1日、ハノイ市とホーチミン市の交通違反の罰金額を6月末までに引き上げると発表した。引き上げ幅は現行の罰金額の40~200%で、両市とその他の地方では同じ交通違反でも罰金額に大きな差が生じることになる。
制度は実験として期限付きで導入された後、結果を見て見直しが行われることになっています。
VIETJOから引用:
この新たな罰金額は3年間試験的に適用された後、交通運輸省・公安省・両市人民委員会が結果を評価・分析して政府に報告し、その後の対応を決める予定になっている。
例えばモーターバイクに乗るときにはヘルメットをかぶらないと、日本なら行政処分点が1点付きます。それが6回になると、10,250円払って違反者講習を受けなければ、免停30日を喰らいます。
日本語Wikipediaから引用:
違反者講習は、免許停止の行政処分対象となった者のうち
* 免許の累積点数が6点になっている
* 累積の内容が基礎点数3点以下の軽微な違反行為である
* 過去3年間の間に、違反者講習や点数制度による免許の行政処分を受けたことがない
などの一定の条件を満たす者が受ける義務がある講習である。(中略)受講は義務であるが、受講により
* 免許の累積点数6点分が点数計算から除外される(つまり免許の停止をされない)
* 免許の停止前歴とならない
などといった非常に有利な内容となっているため、この講習に該当することとなった場合はほぼ全員が受講を希望すると思われる。
これがベトナムでは、行政処分点ではなく、初回から反則金を払う必要があります。その罰金は、2007年12月15日に制度が導入された当初は、15万ドンでした。
VIETJOから引用:
ノーヘル運転の罰金額は15万ドン(約1050円)だが、停車命令を無視して逃走した場合には20万ドン(約1400円)となる。なお、公務員に関しては罰金刑だけではなく職場への報告処分が取られる。
これは全国一律のものでしたが、改正ではハノイ首都圏とホーチミンシティ行政圏に限って金額が2倍の30万ドンになるといいます。
4輪自動車の場合は、最低60万ドンだったのが100万ドンに引き上げられます。例えば駐車違反はこれまで100万ドンだったのが2倍の200万ドン。日本では普通乗用車が駐車禁止の道路で駐車違反をした場合で1万円の反則金を取られますが、これとほぼ同等になってしまいます。