ベトナムで製造された美白用化粧品を使ったカンボジア人の女性が、使用直後に水銀中毒で死亡するという事件が起きました。

バンコクで発行されている「newsclip」から引用:
 ベトナム製の美白化粧品「バオダム」を使用した23歳のカンボジア人女性が7日、タイの病院で死亡した。(中略)女性は2日、カンボジア西部(バンテアイミーチャイ州)のポイペトで「バオダム」を購入し、全身に塗ってから約2時間後に呼吸困難に陥った。

 このバオダムという化粧品が曲者で、有毒な水銀を含有するため、一歩間違うと大変なことになるというのです。

プノンペンで編集されている「カンボジアウォッチ」から引用:
 「バオダム」(Bảo Đảm、ベトナム語で「保証」の意)が水銀を含有していることは以前から知られており、タイ国内では販売が禁止されているが、カンボジアへは自由に入っていることが明らかになった恰好だ。

バンコクで発行されている「バンコク週報」から引用:
 結婚を控えたこの女性が、ベトナム製美白クリームを全身にすりこんだところ、使用直後にアレルギーを発症し、皮膚がむけたり胸の苦しみを訴えたという。医師は死因について血液感染と発表しているが、保健省食品医薬品委員会(FDA)ではさらに詳しい死因を調べている

 しかし、アランヤプラテート警察署(タイ・サケオ県)は、医師の発表を全面否定。公衆保健省の原因不明という発表も覆し、水銀中毒と事実上断定していました。

「カンボジアウォッチ」から引用:
 症状が重く、5日に親族の希望によりタイ側アランヤプラテートの病院へ移されたが、回復しなかったという。タイの警察は、水銀による急性中毒症状と断定した。

 どこの世界でも白い肌を求める女性の気持ちは一緒。死亡した女性は結婚式という一世一代のイベントが目前だっただけに特に気になっていました。

日本の大手化粧品メーカー、ノエビアのホームページから引用:
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 しかし、彼女がいくらカンボジアでは上流階級にいたからといっても、日本やタイから高品質の製品を輸入することは財力面でかないませんでした。そのために安いベトナム製品に手を出さざるを得なかったようです。

newsclipから引用:
 死亡した女性はポイペトの警察高官の娘で、近く結婚するため、美白化粧品を使用したという。


 

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