日本ならゴルフ場などでよく見かける電動カート。ASEAN圏でも結構見ますが、ベトナムの一部の都市では、外国人観光客を乗せるために公道を走ることもあります。
 それを首都ハノイでもやろうとしたある会社が、案の定というかなんというか、国の指導にひっかかりました。

VIETJOから引用:
 ハノイ市の旧市街やホアンキエム湖周辺の観光ツアーサービス用として電動トラムカー12台を輸入したが、思わぬ障害に出くわしてサービスを開始できない事態となっている。

 タイでもバンコク・モーチットのウィークエンドマーケットで、電動車椅子の代わりに使われているカートを見ます。バンコク郊外のゴルフ場では、一般のプレイヤーに対してカートの使用を義務付けているところもあり、グリーンフィー(実際のプレイ料金)以外にキャディフィー(キャディーさんの給料)とカートフィー(電動カートの使用料)を支払わなければプレイできません。
 ベトナムにもゴルフ場はあり、そういうところで使われるのが正しい使い方だというのです。

VIETJOから引用:
 交通運輸省登録検査局によると、この種の車は観光区内やゴルフ場内などの通行に限り認められるという。

 ということで、通常は電動カートを公道上で走行できる自動車として登録し、ナンバープレートをもらうことはできないはずなのです。タイでは4輪の電動カートが公道を走ることはできません。モーターバイクと同じ形でエンジンの代わりに電気モーターを搭載した電気バイクは中国から輸入されていて、バンコク市内でも新たな個人の交通機関として注目されだしています。しかし、例外や法規を逸脱した行為はどこの世界にもあります。

VIETJOから引用:
 (トラムカーを輸入した会社の)社長によると、電動自動車が複数の都市(北部ハイフォン市、中部フエ市、中部高原地方ダラット市、南中部ニャチャン市など)の公道で使用されているため、自動車の登録に関する規定をよく確認せずに輸入に踏み切ったという。

 これらの街では、バンコクのウィークエンドマーケットと同様に、外国人観光客を運ぶために特定の路線のみを走るとして許可が下りているというのです。しかし、実際は軽油燃焼のバスに代わる公共交通機関として使われることもあるとしています。

VIETJOから引用:
 公道でも観光客用の観光路線と地元当局が判断すれば通行可能との見解を示している。そのため、社長は市当局の判断に期待を寄せている。

 果たして、観光バスの一種として導入された電動カート、首都ハノイの街中にお目見えする日は来るのでしょうか? ハノイ首都圏人民委員会では、近く判断を下すとしています。

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