ベトナム最南部、メコンデルタの端っこにあるキエンザン省で23日、1人の老人が亡くなりました。男性の名は、トラン・バン・ヘイさん。享年すら正確にはわかっておらず、AFP通信が地元紙の報道を引用して79歳としたのに対し、VIETJOは別の地元紙の報道を元に74歳と記述しました。
このヘイさん、とにかく髪が長いことで一部では知られていました。身長の4倍にも及ぶ約7mにも及び、ベトナム国内はおろか世界でも最長の髪の毛ではなかったのかと、ギネスブックで知られるギネスワールドレコーズ(イギリス)は彼が世界記録認定されなかったことを惜しんでいます。
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日本AFPから引用:
正確な長さは分からないが、国営英語紙ベトナム・ニューズ(Vietnam News)は6.8メートル、重さは数キロあったと報じている。同国紙タンニェン(Thanh Nien)によると、2006年に計測した際には6.2メートルだったという。
ギネスブックにも「世界一髪の長い人間」という項目はありますが、それよりも長いというのですからただただ驚かざるを得ません。
時事ドットコムから引用:
ギネス・ワールド・レコーズのウェブサイトによると、記録されている世界で最も長い髪の持ち主は中国の人物で、2004年の時点で長さ5.6メートルだった。
ヘイさんは地元で漢方医として活動する一方、ちょっとした特異体質を持っていました。髪を切ると、直後に病気になるというのです。このために少なくとも30代半ばになった1970年代の初めまでに、2度と散髪に行かないと決心、伸びるに任せる状態になりました。
時事ドットコムから引用:
ヘイさんは髪を切るとしばしば病気になったことから、50年以上も前から髪を伸びるに任せていた。
VIETJOから引用:
ハイさんは40年以上髪を伸ばし続け、長さは6メートル20センチに達していた。
しかも、シャンプーやリンスを使って髪を洗うこともロクにしなかったというのです。日本ならホームレスでも銭湯に行って髪を洗うでしょう。最後に髪を洗ったのが10年前というのですからホームレス経験のあるふくちゃんも呆れました。
日本AFPから引用:
洗っていない髪はつやがなく絡まり、大蛇のボアのようだったという。
VIETJOから引用:
この40年間に頭を洗ったのは数回で、前回洗髪したのは約10年前だった。
しかも重量のある髪を束ねて外に出るのも大変でした。同じように長髪をターバンで巻き込むインドのシーク教徒であっても、ある程度のところで切ることは往々にしてありますし、最近は長髪など主流(カールサー)派の習慣を実行しない「サヒジダリー」と呼ばれる人も増えて、今やシーク教徒全体の過半数がサヒジダリーだというデータもあります。しかしヘイさんの場合は、数十年間一度も切っていなかったのですから本当にキツい。なんと、社会主義共和国発足後のベトナムで都市交通の主力となったモトドップ(モーターバイクタクシー)に乗れなかったのです。
日本AFPから引用:
日中は頭の上でバスケットのように髪をまとめてスカーフをかけていた。そのためヘルメットをかぶれず、オートバイタクシーには乗れなかったという。
時事ドットコムから引用:
ヘイさんはヘルメットをかぶれないため、乗せてくれるオートバイタクシーはなかったという。