どこの国でも、人口の高齢化は進みます。日本では人口の5人に1人が65歳以上になる「超高齢化社会」に突入、100歳以上の人数も増えていますが、ベトナムも例外ではありません。いつかは高齢化社会になる日を迎えるのです。

VIETJOから引用:
 ベトナム高齢者協会は21日、10月1日の「国際高齢者デー」を迎えるにあたって、ベトナムの高齢者状況を発表した。(中略)それによると、ベトナムの平均寿命は72.2歳(2009年時点)だが、人口の高齢化が急速に進んでいるという。
 

 今でこそ、ベトナムは人口の3人に1人がサイゴン陥落以後の生まれ、即ち35歳以下という「若い国」ですが、これら世代が年を取っていくにつれて、高齢者の割合は上昇していくのです。
 社会主義共和国初期から現在までの30年間の高齢化率の上昇割合はわずか3%でした。しかしこれには理由がありました。現在よりも平均寿命が短かったこともありますが、何よりもベトナム戦争で若いうちに戦死したり、社会主義共和国発足後にボートピープルとして飛び出していくなどした人が多かったのです。ベトナム戦争による戦死は、現在、そしてこれから高齢者になりつつある1940~50年代に生まれた人がほとんど。従って、これから10年ないし20年程度は高齢化率の上昇も緩やかなものにとどまるとしています。

VIETJOから引用:
 ベトナムの高齢者法では満60歳以上を高齢者と定義している。(中略)1979年には総人口5374万人のうち高齢者は371万人とその割合は6.9%だったが、2009年には人口8579万人中849万人とその割合が9.9%まで上昇した。

 これが、サイゴン陥落から60年となる2035年以降は、高齢化率の急上昇が見込まれているのです。そうなるとベトナムはもはや若い国と言えなくなり、日本と同様の高齢化社会に突入していくのです。これを解消するには、今「若者」の世代として生きている20代から30代が、子作りに励まないといけません。ところが、ベトナムでは大多数となるキン族家庭に対して、1世帯で作れる子供の数を2人に制限する政策を採っています。

前記事「ベトナムで3人目の子供を作れる事例って」から再出:
 ベトナムの総人口は現在、8,600万人。今後10年以内でASEAN圏内2カ国目(前例はインドネシアだけ)の1億人を突破する可能性が高くなっています。この人口爆発を抑えるため、女性の妊娠と出産に制限が設けられています。中国の一人っ子政策とよく似たものですが、ベトナムの場合、2人まで認められています。

 そうなると、キン族世帯の総数が3,000万、各家庭に2人の子供がいたとして、18歳未満の子供の数は6,000万人が理論的には上限。しかし、それだけのこどもたちが大人になったとき、高齢者になった親を養っていかなければいけないのです。

VIETJOから引用:
 2050年には、人口1億2400万人中2977万人と、高齢者の割合が24%になると予測されている。

 しかも、それらが大都市圏に集中、かつ老人ホームへの入居が多いしている日本とは訳が違うのです。さらに、少数民族に関しては2人っ子政策の例外として、何人でも子作りが許されるという規定もあります。

VIETJOから引用:
 また、ベトナムの高齢者の特徴は▽72.9%が農村部で暮らしていること▽79%が家族と一緒に暮らしていること▽女性の割合が60%強で、男性より4~5年長命であること――など。

 そうなると現実的に、高齢化社会の可能性を検討していかないといけなくなります。社会主義国の基本計画は5年が大半ですが、人口に関しては50年や100年のレベルで考えなければならない。そういう現実を見せ付けられるデータとなりました。

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