タイはもうすぐ地場の旧正月にあたるソンクラーン。ラオスやミャンマーにも同様の習慣があるといいますが、ベトナムにはありません。ベトナムが長い休みになるのは、ここで前にも書きましたが2月のテトだけです。
前はテト休みの時のベトナム関連の記事を見てきましたので、今回は逆にソンクラーンの時のタイから始めてみようということで、趣旨からちょっと外れますけどお付き合いください。
バンコクで発行されている「newsclip」から引用:
タイ政府は15日の閣議で、2010年の公休日を2日追加した。タイ正月(ソンクラーン)の祝日が4月13日火曜日から15日木曜日なことから、16日金曜日も公休日とし、官公庁は6連休となる。
タイと同様にラオスもこの時期に3連休があります。
日本外務省の「メコンのお正月」から引用:
ラオスでは、(2009年は)4月14日~16日、三日間にわたってお祝いします。水かけ祭としてよく知られています。
カンボジアにもソンクラーンとよく似た祝日があります。
プノンペンの旅行代理店「ロコモトラベル」から引用:
2010年04月14日-2010年04月16日までの期間中はカンボジア正月祝日のため期間中は手配業務が出来ませんので、ご迷惑をおかけしますが予めご了承お願い申し上げます。
日本外務省の「メコンのお正月」から引用:
カンボジアにも日本と同様に十二支があるのですが、1月1日ではなく、カンボジア新年(4月中旬)をもって干支が改まります。(中略)正月の三日間は夜になると村民たちが寺や学校などの広場に集まり、男女が交互に並んで日本の盆踊りのように円陣を作って踊り明かします。地方によっては互いに水をかけ合い、老若男女、貧富を問わず、新しい年への入りを祝して喜び、まもなく到来する雨期の豊かな降雨を願います。
そして、ミャンマーでは実質的に4連休になります。
日本外務省の「メコンのお正月」から引用:
最も賑やかなのが、ミャンマー歴の年末の三日間(一年中で最も暑い4月中旬)に行われる、水かけ祭り「ティンジャン」です。事務所も学校もティンジャンの始まる前日から休日になるので、実際は四日間の祭りと同じです。
しかも、ティンジャンとタイのソンクラーンを混同する日本の新聞記者もいました。
日経Web刊から引用:
ミャンマー最大都市ヤンゴンの中心部で15日午後、爆弾が爆発し、国営テレビによると、少なくとも市民ら8人が死亡、94人が負傷した。ヤンゴンではミャンマー正月(ソンクラン)を祝う水掛け祭りの最中で、現場付近も多くの人出で混雑していた。
ビルマ語のティンジャンをタイ語に訳してもソンクラーンにはなりません。記者の知識不足を露呈した失態といえます。これに対して、別の社はこう書いて批判を回避しています。
毎日.jpから引用:
爆発は、ミャンマーの正月を祝う「水かけ祭り」で多くの市民が集まっていた市内中心部のカンドージ湖畔で起きた。
では、在外のベトナム大使館も休みになるのでしょうか? 答えはこれら大メコン圏の4カ国のみがYESで、他はNO。この時期にベトナム入りを希望する日本以外からのバックパッカーは、大メコン圏諸国を旅行中なら日程に合わせて早めに取得、もしダメなら中国からの陸路がベストな選択ということになります。
ちなみに、日本のベトナム大使館も当然、この時期は平日なのでフルオープンします。日本のタイ大使館もソンクラーン初日の13日だけが休みで、本国タイでは祝日扱いにもかかわらず14日と15日は開館する例外措置を取りました。日本が長期の休みに入るのは、いうまでもなく5月頭のゴールデンウィーク。中国では、旧正月の次の長い休みは5月1日のメーデー(五一節)から始まって日本のゴールデンウィークとほぼ同じ時期になります。そこまでは休むことなど許されません。
在東京中国大使館HPから引用:
5月1日から5月5日までは土日と日本の国民の祝日で、休館いたします。5月6日より開館いたします。