そして、ビバマカオが事業許可を取り消された件は、就航先の各国にも伝えられました。マカオ特別行政区政庁から連絡を受けたベトナムの民間航空局は、ハノイ・ノイバイ空港への週3便と、ホーチミンシティ・タンソニャット空港への毎日1便の運航許可を取り消しました。
VIETJOから引用:
ベトナム民間航空局は3月29日、マカオ航空当局から格安航空会社「ビバマカオ」の航空運送事業許可(AOC)を取り消したとの通知があったことを受け、ビバマカオのベトナムへの運航許可を取り消したと発表した。
定期チャーター扱いで就航していた日本へのフライトも、日本側代理人から取りやめの申し立てがなされました。
日本国土交通省の報道発表資料から全文引用:
マカオ航空当局から、3月28日付けでビバ・マカオの航空運送事業許可の取消処分を行った旨の情報提供があった(3月29日18時)。
国交省としては、同社に対し有償運送(チャーター便)の許可(マカオ=成田、4月30日運航分まで)を行っていたが、昨日(3月29日23時)、同社の申請代理人からチャーター便の取り止めについて届け出があり、同日付けで受理した。
このため、同社が運航を予定していたチャーター便については、全てキャンセルされることとなった。なお、航空局としては同社に対し、キャンセルにより影響を受ける旅客への適切な情報提供等を行うよう、指導しているところである。
同社のマカオとベトナムを結ぶ2路線で、どれだけの乗客が影響を受けるかについては現在のところわかっていませんが、会社側では既に予約済みだった4,700人余りが搭乗できなくなると説明しました。中には日本からベトナムまでの乗り継ぎ便を予約していたツアー客もいる模様です。
東京で編集されている「トラベルビジョン」から引用:
(日本の)大手旅行会社では、エイチ・アイ・エス(HIS)が「数十名足止めされている」ところで、このうち16名は29日に香港経由で帰国することが決まったという。また、ZGは個札販売も実施しており、ジェイティービー(JTB)が「エアオン(ふくちゃん注:航空券のみを購入すること)の6名」が現地で待機中。2社ともにマカオ支店で対応しており、今のところ大きな混乱は発生していないという。
日本では4月終わりからのゴールデンウィークに向けてビバマカオ便を利用した格安の香港・マカオツアーも募集が始まっていました。
トラベルビジョンから引用:
今後ゴールデンウィークに向けた募集をはじめている会社もあり、近畿日本ツーリスト(KNT)では数十名の予約者に代替案を案内しているところだ。
しかし、裏では格安航空会社ならではのサービスの悪さで中国人からも見放されていました。
夕刊フジの「ZakZak」から引用:
機内サービスを徹底的に排除して運賃をギリギリまで下げるのは、ローコストキャリアでは当たり前の手法だが、悪評を高めたのは同社のいい加減な体質。同社を複数回利用した在日中国人女性はこうあきれる。
「欠航や遅延は日常茶飯事。インターネットで予約したら、システムの不具合で代金を二重に引き落とされたこともあります。搭乗中はいつも暇そうなキャビンアテンダントたちがおしゃべりしながら、客に販売するペットボトルの水をゴクゴク飲んでいる。こんな調子で、6人しか客がいない日もありました」
これではエアアジアの社員も真っ青。ベトナム航空ではまず起こり得ないようなことです。