携帯電話のブランドとして、世界でもっとも売れているのは皆さんもおなじみのノキア。2位が、アジア発のサムスン電子です。ベトナムにはこれまで自国ブランドはありませんでしたが、早ければ年内にも初のプライベートブランド商品が誕生しそうです。

VIETJOから引用:
 ベトテル(陸軍通信総公社)グループのトン・ベト・チュン副社長はこのほど、年内にベトテルブランドの携帯電話を市場に投入する予定だと明らかにした。同社は現在、パートナーとなる生産工場を選定中だという。

 東南アジアでは、「ノキア信仰」と言われるほどノキアのブランドが浸透してきました。しかし、時代は移り変わっています。サムスン電子は着実にブランドを確立しつつあります。モトローラは落ち目。中国で作られたノキアの名前だけつけた偽物、そしてタイでは国産の「imobile(アイモバイル)」や「Wellcom」などが安く、しかも高機能を特長にして売り上げを伸ばしています。

 事実、タイではこの1年間で全価格帯の携帯電話機の値段が3割から5割下がったといいます。1年前には、ノキア社の普及品「NOKIA1200」が1,200バーツしました。今では900バーツ前後まで下がっていて、同型カラー液晶タイプ「NOKIA1208」も1,000バーツ(30ドル)を切りました。バンコクの大型ショッピングセンターでは、最も安い2G(GSM)携帯電話の普及品が700バーツ(20ドル強)で売られています。

 今回自社ブランド「VIETTEL」の機械投入を決めたベトテルは、まず低価格帯で攻勢をかけるつもりのようです。

VIETJOから引用:
 同社が生産する予定なのは、普及品と中級品の携帯電話。

 普及品は世界中で使える2Gで、音声通話とSMSができれば十分ですが、中級品となると、何を特徴にするかで大きく変わってきます。タイではカメラとMP3プレーヤ付きが主流になってきています。ベトテルは、既に試験運用が始まっている3Gでの通話と高速インターネットを選ぶ予定です。

VIETJOから引用:
 中級品としては第3世代(3G)携帯電話を主に生産する予定。

華為技術日本(東京)のプレスリリースから引用:
 ファーウェイ・テクノロジーズ(中国語表記:華為技術、英語表記:Huawei Technologies Co., Ltd)は7月9日、ベトナム最大の携帯電話事業者であるベトテル(Viettel)と、HSPA+ネットワークの構築契約を締結したと発表しました。ベトナムにおいて展開されるこの新しいHSPA+ネットワークは、世界最速の3Gネットワークとなります。
 ファーウェイは、この契約締結によりベトナムのホーチミン・エリアの一部地域とハノイ、ダナンに3,000基の基地局を構築します。また、ファーウェイの第4世代基地局(BTS)とHSPA+/UMTS機能を基盤とするこの新しい拡張3Gネットワークにより、ベトテルは下り最大通信速度21Mbpsの超高速モバイル・ブロードバンド環境を顧客に提供できるようになります。

 ベトテルが3Gを導入するにあたって選択したのは、日本と同じW-CDMA方式。NTTドコモのFOMA、ソフトバンクモバイルの3Gでおなじみのものです。従って、ベトテルブランドの3G電話機にFOMAカードを差し込めば、使い慣れた日本の電話番号で国際ローミングできるということになりそうです。

 注目の価格は、普及品で30ドル前後から、中級品で100ドルを切るくらいと予想されています。

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