情報通信省では、携帯電話の番号を変えずに利用する電話会社を「移籍」できる、ナンバーポータビリティ(MNP)制度をベトナムでも導入できないか検討に入っているといいます。
 MNPは、1997年にシンガポールの携帯2社(シングテル、スターハブ)でスタートし、携帯電話の普及が進んだ西側先進諸国へ次々と普及していきました。現在アジアでは、日本、香港、(中華民国)台湾、韓国、インドでMNPの制度が確立しており、中国(大陸)が一部地域でテスト中、さらにタイも導入に向けて準備中です。

上海で発行されている中国語朝刊経済紙「第一財経日報」から引用:
"我能帯着現在的中国移動号碼転到中国聯通WCDMA網絡吗?"3G来臨之際,CBN記者経常被身辺的朋友問到这样的問題、"因為我的移動号碼用了十几年了,真的不想換。"
 这种可能性离实现起来又近了一步。
 海南通信管理局4月28日在其網站上公布,海南移動用戸碼号携帯試点工作正式启動。这或許就是中国運営商之間携号転網的開始。

ヴォイスオブインディアから引用:
 インドで、番号ボータビリティサービスが(2009年)12月31日より導入されることとなった。これにより、世界で最も急速に拡大しているインドの携帯電話市場における競争がさらに激化し、電話料金値下げもさらに進むだろう。

 ベトナムがMNPを本格導入すればアジアでは8番目ということになります。ベトナムでは前々にも述べたように、携帯電話の回線数が固定電話の10倍に達しようというくらいに普及しており、特に固定電話の普及が遅れた地方では、絶対に欠かせない基礎的通信インフラとなっています。
VIETJOから引用:
 レー・ナム・タン情報通信次官によると、このサービスは携帯電話市場が一定の発展を遂げた(携帯電話加入件数が人口の6割以上を占める)場合に導入可能であり、ベトナムではすでにその条件が整っているという。

 具体的には、ビナフォンのGSM携帯を使い慣れていたお客様が、モビフォンの料金プランを気に入って移ろうとしたときに、これまではモビフォンのSIMカードを別途購入、すなわちビナフォンとモビフォンの2つの番号を使うか、電話番号が変わってでもビナフォンを解約してモビフォンに移るという選択肢しかなかったのを、MNPによって使い慣れたビナフォンの番号のままで、モビフォンに移行できるというシステムです。この際に手数料(日本では2,100円)がかかります。
 ただ実現には、プリペイドの番号同士の移行をどうするかという致命的な問題点があります。日本のようにプリペイド携帯がほとんどない環境ならすぐにでもできますが、ベトナムは反対にプリペイドが主流の国なので、同じ理由でサービス開始が遅れているタイとともに、解消すべき課題となりそうです。

VIETJOから引用:
 実施までには1~2年の準備期間が必要なため、サービス開始は2011年または2012年になる見込みだ。

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