ベトナムとタイでは旧正月休みが違う!

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 ベトナムはただいま、春節期間中。昨日も触れた通り、今年は9日間という異例の長期休暇になっており、公務員だけでなく、企業など経済関連の活動も今週いっぱい止まってしまっています。一方タイは、華僑の個人商店や中国系の商工団体の事務局だけが最大3日間程度休み。それ以外の大企業はたとえオーナーが華僑でも通常通り活動、大型ショッピングセンターも当然休まないので、ベトナムとタイ、両国間の文化の違いを端的に表す例として注目に値するとふくちゃんは見ています。

 株取引関連では、旧正月になると東アジアの大半の市場が止まってしまいます。ベトナムはハノイとホーチミンシティの2ヶ所の取引所がありますが、どちらも公務員に合わせて15日から19日まで、営業日5日間の休みになっています。

VIET-kabu.comから引用:
 ハノイ・ホーチミン両証券取引所の旧正月(テト)の休場日は下記のとおりです。
◎2010年2月15日(月)~19日(金)

 当然、海外からのベトナム株注文を取り次ぐネット証券会社も機能停止します。

VIET-kabu.comから引用:
 これに伴い、ベト株ドットコムもこの期間休業させていただきます。期間中にいただきましたお問合せ(のメールに対する)の返信は2月22日(月)となります。

 ベトナムと同様に旧正月休みのある他のアジアの株式市場では、中国大陸の上海と深圳、それに台湾市場が今週いっぱい休み。特に台湾市場は、取引所営業日だけで実に7日間、週末も入れると11日間、機能が完全にストップしてしまいます。

ロイター通信から引用:
 台湾株式市場は旧正月の連休に伴い、11―19日まで休場となる。取引再開は22日。

 香港市場、クアラルンプール市場(マレーシア)、そしてシンガポール取引所(SGX)は15日と16日の2日間、休場。韓国は旧暦元日の振り替えになる15日の1日だけ休み。日本は旧正月休みはないものの、11日(建国記念の日)が祝日で休場。期間中、平日1日の休みもなく市場を開けるのは、タイ、フィリピン、インドネシアの3カ国だけです。

 一方、タイの場合は公務員レベルも春節期間中でも通常通り仕事に就きます。タイの場合は万仏節の休日がこの時期にあり、万仏節と旧正月が重なるという事態にならない限り、2月中に連休が設定されることはありません。
 タイの場合は、4月のソンクラーン(タイ正月)の方が重要で、旧正月は1世など、華僑社会の一部でしか盛大には祝われなくなってきています。バンコクでは、チャイナタウンと通称されている旧市街地区の一部(サムパンタウォン区)では、大通りを通行止めにして大規模なイベントが開かれるなど盛り上がりますが、それ以外は通常通りにショッピングセンターなどが開き、日系を中心とする企業もいつもの平日と同じように出勤をさせ、ごくごく当たり前の日々が過ぎていきます。

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